かたじけないズKATAJIKENIZE is a musical duo,
comprised of Ritsu Ebisawa|えび沢りつ and Ebisawa's friend|えび沢の友人.

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INFO

メール募集のお知らせ

ラジオOK牛乳では、皆様からのメールを募集しています。ラジオ内でかたじけないズに掘り下げてほしいテーマ、アルバム、OK牛乳の感想や質問など何でもお書きの上、メールアドレス「ochacha @ katajike-nai.space」までお送りください。

WORK

コモレビモレビボスモレビ

かたじけないズ セカンドアルバム。
10 tracks:44分 53秒
Release:2024年3月8日

Play all songs


1:コモレビ モレビ ボスモレビ


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
4分 13秒

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子どもの頃の夢は
コロコロ変わったんじゃなくて
ただ単にあなたの新しい夢が
見つかって増えただけのことでしょう
そうでしょう?

何だって達観してカッコつけて
スタスタと改札を通るには
私はまだちょっと若すぎるので
よく寝て さんぽして
頑丈に過ごして
勉強だってして

上向くより 右を向いて前に
コモレビ モレビ ボスモレビ
コモレビ モレビ ボスモレビ

連れてけよ
スピードは要らねえよ
そりゃ役には立たんよ
土に映る自分と太陽

コモレビ モレビ ボスモレビ
コモレビ モレビ ボスモレビ

2:Que chat m'y


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
4分 15秒

Play


春はいつも
しれっと来る 目のかゆみ
ただの近所の桜見て
涙を流してるみたい

くしゃみ くしゃみ はじまるよ
くしゃみ くしゃみ

くしゃみ くしゃみ とまらない
くしゃみ くしゃみ

春に気づくと
突然襲ってくる 変な感じ
これは淋しいとか
ちょっと愛しいとか
それはたぶんある

3:DDD


作曲 えび沢の友人/えび沢りつ
作詞 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
4分 41秒

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全部この俺の言う通り
ほらお前の予期せぬ方に
どんぐりの背比べ
敗れても肩並べ

お昼を食べてそそくさと
会社に戻るお前でも
青い空 気を取られ
足元をすくわれる

泣きたくても愚痴はこぼさず
「もっと単純に生きられる」と
そう言い残してお前は
ラップトップ乱暴に閉じた

これまで犯した罪の数だけ
誰かの声に耳を傾けろ
Deus does dream
Deus does do

出たとこ勝負沼にハマり
またもや俺の予期せぬことに
部屋の隅うずくまり
ひとりきり神頼み

俺は居ても立っても居れなくなり
町をとび出しのらりくらり
どんぐりの背比べ
あの頃に戻れるかい?

とてつもなくお前に会いたい
バスの車内思い出し笑い
話したい歌いたい
やいやい神様お願い

お前とじゃなきゃできないアレコレ
お前とするから意味が生まれる
Deus Does Dream
Deus Does Do

これまで犯した罪の数だけ
誰かの声に耳を傾けて
Deus Does Dream
Deus Does Do

DDD...

4:アイタクチフサガラズ


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
4分 03秒

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Starlight and moonlight,
are the only things in my sight
I once lived in this town
where we could see majestic dawn
I’ve spent too much time alone
You and I, sing along
I just want happiness,
so just don’t give me loneliness

You said “Shoot your shot! Give it a shot!”
This mouth won’t shut, cuz I’m in shock
But I can’t deny or feel better tonight
While you’re playing solo, I’m in 10x slowmo
My heart keep yawning on depressing morning

I was like a mannequin
talking about you like a king
You know nothing but a damn game
I strongly will that you miss aim
Although I thought of you,
then I do wanna be without you
アイタクチフサガラズ

5:汚職!汚職!嵐を呼ぶ男くん


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
3分 50秒

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そんなこんなで夜は更けて
気持ち高ぶる民衆の誰も
明日のこと気に留めず

Yibethe!

どんな災難も荒波も
弾けるリズム

Yibethe!

そんでいつの間にか
踊り始めてんだ
現認の限界
イヤイヤイヤイヤイヤ…

6:後藤商店


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
3分 58秒

Play


お前んちに向かう道
うちを出てからすぐそこに
看板ははがれ落ち
シャッターの開かぬお店があり
うっすら浮かび上がった文字
お酒にたばこサンドウィッチ
きっと裏世界だ 不思議の国
少しでいい中を見せてほしい

車すら通らない夜も
学生で溢れてる昼も
ゲロでぬりたくられた朝も
誰も気にも留めないお店があり
コロナ禍を独りやり過ごし
司法すらあざ笑うがごとし
その土地の価値一国に等しい
正直人がいるかどうかも怪しいけどなあ

交差点の商店
それは全人類の終点
あの交差点の商店
I just want to go to 商店

かつて複雑な資本主義を目指し
もっと簡単なソレがあったという
お金がないと嘆く子には
パンの耳をよくあげたんだってさ
大金を稼いでおかないと
行きたいところにも行けないと
分かっては、ねえ、いたんだけど
あの笑顔がいちばん好きでさ

交差点の商店
それは全人類の終点
あの交差点の商店
I just want to go to 商店

7:じあっとしん


脚本 えび沢の友人
5分 37秒

Play


8:ピンクジャングル


作曲編曲 えび沢の友人
作詞 えび沢りつ
ラップ詞 えび沢の友人/えび沢りつ
5分 13秒

Play


私の痩せこけた心
彼には見せられずに

Yo またひとり迷い込んでる
欲望うずまくギラギラキャンプ
口あけて君が来るのを待ってる
堕ちてく奈落のDeep Spiral Angle
Hey そこの姉ちゃん 困った迷子じゃん
オレについてくりゃもう安心とかいうYoung Man
どいつもこいつも飢えたMachine Gun
お望みならその手引いていこうじゃん

疲れ果て誘われ流されて
ピンク色のJUNGLE
ネオンの下 快楽のドアまで

雨が降り傘ひとつ買って
肩と肩で確かめ合う
雨が降り傘ひとつ買って
フラチな細胞踊らす
雨が降り傘ひとつ買って
不意に手と手重なり合う
雨が降り傘ひとつ買って
卑猥な心寄せ合う

彼にしか拭えないはずの涙
誰かに委ねてみれば
にわかに熱を帯びて…、

愛人たちの巣窟 白い吐息が漏れて
一夜限りのShowtimeがはじまるとき
あいつは傘をふたつ持って君のもとへ向かってた
きっとずっと待ってると勝手に信じ込んでんだ
Ah 街が波うつ
そこにじあっとしん妖しさが立ちこめる
君はすでに森の奥深くへ
もう僕の手の届かぬところへ

C'mon, Bad honeybun
このままじゃ終わらん
二人で過ごしてるココがNeverland
みんな求めてる 隠してるI can tell
本能のままにカラダ休めてる
No matter how, no matter who
Whatever back to back それはなんとなく
全部脱ぎ捨ててしまえば簡単
C'mon, Bad honeybun
Let's do what you've never done before

Yo ここはピンクジャングル
欲望うずまくギラギラキャンプ
手広げて君が来るのを待ってる
堕ちてく奈落のDeep Spiral Angle
Hey そこの姉ちゃん 怖くはねぇじゃん
ボクについてくりゃもう安心とかいうYoung Man
どいつもこいつもあいつもそいつもイカれたMachine Gun
お望みならその手引いていこうじゃん
Oh yeah

9:アオハルカツカレー


作曲編曲 えび沢の友人
作詞 えび沢りつ
3分 34秒

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ムズぃな シャーペンでも食べようかな
不正解ばかり目にとまる
ムズぃな シャーペンでも食べようかな
ダセェかい?追いかけるせいかい?

部活終わり 赤らむ肌に
見とれてる 夏の日の夜に
明日以降また会えるけれど
今すぐに行こう 速くなる鼓動
折り曲げたスカートは控えめ
言動はちょっとだけ斜め上
清楚な印象のギャップ萌え
髪は短めで身長高め
あの子に触れるまでに立ちはだかる
幾千の障壁を飛び越えろ
雑多に群れるコバンザメを引き剥がし
全注目を浴び吠えろ
左手でオツカレー!ってやったら
右手にカツカレー!
これ食べてまたガンバレー!って
それでいいんじゃない?
あの子はもうボクのもんじゃない?

期末テストの時はいつも
「全然やってなーい」と言いつつも
そつなく上位に肩を並べる
苦手な英語すらまともなレベル
会話のキッカケを探す日々
前の試験中までいた席に
黙って座ってみるそれとなく
心開かれた気がなんとなく
全部蒼くてほろ苦いカレーも
全部あの子の注意引くため
着色料青色1号
悶々妄想終わりしよう
どうしようもないほどのデクノボー
わいせつはダメ 警察呼ぼう
そんな青春の苦悩も
将来のための恋予防

ムズぃな シャーペンでも食べようかな
不正解ばかり目にとまる
ムズぃな シャーペンでも食べようかな
ダセェかい?追いかけるせいかい?

10:THE HAZY


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
5分 34秒

Play


どうにか頬上げて
つつがなく過ごしても
言いたいこと押し殺す
じんわりと青白い街頭が曇る

午後の天気雨
理想という窓が壊れ
ほら敵意のベルが鳴る
起き上がること叶わず

今日もまた薄っぺらい
眠ってしまうのが怖い

雨がまだ弱いうちに
走って帰っちゃえと
そう言ってくれた人
寄り添ってくれた人
ここからは元通り
大好きなことばかり
窓を直して鍵も替えて
あっちじゃないどこかしらへ

街角のうた

かたじけないズ ファーストアルバム。
10 tracks:38分 43秒
Release:2023年4月10日

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1:Wednesday mood


作詞 えび沢りつ
作曲編曲 えび沢の友人
3分 22秒

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「あ、そういえば、あのテレビ観た…?」
線路沿いのカフェに着く昼下がり
背中を見上げる階段で不意の
抜き打ちテストに舞いあがり
でもなんのことだかさっぱり
きっと急に話題変えちゃうのは
たのしい空気に水を差す?
おっと店員と目があう
うそをつけばバレるぞ水曜日

知らん顔でゆれる街並み
答えを求められ「ミルクティー」
すわる席ですらちょい悩み
ほんの数秒でも時間稼ぎ
「い、いいとこだね」
「ね、いいでしょう」
席についても話はふくらまず
すずしい笑顔の「で。観た?」
もうごまかしはきかない!

おっと 店員と目があう

届いたコーヒーはブラック
この忙しない頭はブランク
思い出すフリで頬に手を
微分積分なら解けるけど
知らないことを知らないといえない
それどころかなにひとつも問えない
潰えないそんな関係でいたい
「えっと、なんだっけ」
それだけが足りない

おっと 店員と目があう

2:オープニング


脚本 えび沢の友人
5分 8秒

Play

3:街角のうた


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
3分 41秒

Play


あの街に生まれて学んで
20年と少し経ったころに
この国にもう用はないと
気づいたのがすべての始まり

デカい野望も独りよがりなら
儚くしぼんでドロドロに腐って
だけどお前にもう用がないと
気づいたのがすべての始まり

4:BROKEN GAME


作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
5分 53秒

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あなた何処へ行くの
わたし布団で隠し
罪深い恋の
哀れ大根芝居

あなたの事情など
気にしちゃいないけど
これほど求められた
それが素直にうれしい

たまにはこんな汗かいて
もっと美しくなる
重なる鼓動はいつか
ふたりを思いだす

世間が思うその
何倍もズルくて
世間が思うその
何倍もすごい

あなた何処へ逃げても
わたしを超えられない
罪深い恋の
哀れ一連托生

ああどんな服着て
どんな奴と踊っても
重なる鼓動はきっと
ふたりを求めあう

5:宇宙なやつら


脚本 えび沢の友人
4分 31秒

Play

6:なになにズ


脚本 えび沢の友人
32秒

Play

7:花見


独白 えび沢りつ
1分 28秒

Play

8:アメダク


作詞作曲 えび沢りつ
サムライアレンジ えび沢の友人
4分 57秒

Play


いくら待っても止まなんしと
熊ほどの傘を渡してきて
それじゃあ街までお供いたす
と言いだしたのは拙者

突風に傘は揺られ
とっさに掴んだ左手
なんとなくこちらもすまんと言って
互いの顔を見れなくなった

殿のお住まいの天守が
霧で満足に拝めない模様

雨抱く
天鵞絨黒く染まる
其方の情けに心痛む

では城下までお供いたすなんて
したらばあんた打首なんし
所詮あたい雇われの忍び
気づいてあたいはしがねえ忍び

ザザザ…

雨が足袋の音をかき消す夜に
あんた残し天守を赤く染める

雨抱く
もう戻れないと知る

雨抱く
天鵞絨黒く染まる
其方の情けに心痛む

9:エンディング


脚本 えび沢の友人
4分 7秒

Play

10:マネージャーは放送委員


作詞 えび沢りつ
作曲 えび沢の友人
5分 10秒

Play


休み時間のここはいつでも
声がデカいやつらの箱で
垣間見える下心
わたしの机に座るアイツらはだれ?

毎日毎日似たような曲を
流行りの歌を流してるのは
かなり不満でもこの社会では
それがルールでわたしのわがまま

コートに立たないだけのマネージャー
オトコ目当てとさげすむ視線
事情も知らずに噂は流れて
今日のポカリは味が濃すぎた

ヤッテランネエナ
メンドウクセエナ

頼みの綱はスペースヤクザ
グラサンかけた四つ目の宇宙人
寄り目をするといつでもそこで
おんなじメロディ歌ってくれる

ラララ ララララ…

FESTIVAL

多摩の地下道

アルバム「街角のうた」レコーディングドキュメンタリー&アウトテイク。
21 tracks:47分 59秒
Release:2024年7月26日

Play all songs


1:Intro

これをアルバム「街角のうた」のオープニングに使用する案もあったがボツになった。

22秒

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2:Wednesday mood demo

えび沢家近所の線路沿いの道に電車の音を録音しに行った。

作詞 えび沢りつ
作曲 えび沢の友人
2分 21秒

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3:Wednesday mood 歌詞草案

えび沢から送られてきた歌詞の案。後半はお蔵入りとなった。

1分 29秒

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4:BROKEN WALTZ

BROKEN GAMEの元となった曲。

作詞作曲 えび沢りつ
編曲 えび沢の友人
4分 36秒

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5:今夜もBABY

BROKEN GAMEの寸劇を考えている様子。

20秒

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6:塔の上の優等生/えび沢ラジオ

タイトルは当時えび沢が「塔の上のラプンツェル」を観たことに起因する。
ラジオはえび沢がその場で思いついたなんでもない話。

作曲 えび沢りつ
3分 53秒

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7:街角のうた demo

アルバム「街角のうた」はこの曲から始まった。

作詞作曲 えび沢りつ
2分 19秒

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8:FIREBALL

えび沢はどれくらい高い声が出るのか試した際の音源。
B’zの曲。

30秒

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9:宇宙なやつら(艦長と船員)

アドリブバージョン。

7分 04秒

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10:ギタリスト

ギターインプロヴィゼーション。

49秒

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11:ジロリとミミロルのお散歩

えび沢の友人が小学低学年の頃に作った物語。

3分 50秒

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12:ギタースケッチ

Depressed Guiterのメロディを思案している。

23秒

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13:Depressed Guiter

ギターの小曲。

作曲 えび沢りつ
1分 10秒

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14:アルコールのにおい

サウンドコラージュ。

作曲 えび沢の友人
2分 12秒

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15:おすぴ

桜文鳥のおすしと会話をしている。

15秒

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16:ビスケット・ラヴ

即興演奏。

41秒

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17:ビスケット・ラヴを歌うひとたち

声でカラオケ空間を表現しようとしている。

1分 24秒

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18:アメダク 大雑把すぎるdemo

サムライアレンジされる前のアメダク。
かたじけないズの失恋ソングを律子がカラオケで歌っているという設定。

作詞作曲 えび沢りつ
6分 04秒

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19:ビドロボ

アメダクのレコーディングに苦戦している様子。

56秒

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20:頼みの綱は

マネージャーは放送委員のレコーディングに苦戦している様子。

2分 12秒

Play

21:マネージャーは放送委員

クラシックギターバージョン。

作詞 えび沢りつ
作曲 えび沢の友人
5分 30秒

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LIVE

2024・06/07 @ shibuya HOME

ライブオーディション企画「RINGOOO A GO-GO 2024」にかたじけないズが出演しました。

2024年6月7日(金) RINGOOO A GO-GO @ shibuya HOME
前売り・当日券 2500円+1ドリンク
OPEN 17:30/START 18:00
18:00 - 18:25 ロボット頭
18:40 - 19:05 marco melo
19:20 - 19:45 二本柳 亮
20:00 - 20:25 ISAFAT
20:40 - 21:05 かたじけないズ
21:20 - 21:45 Alt.Artisan
22:00 - 22:25 Cosmic Mauve

RADIO OK牛乳

Act:22 「ナイチル牛乳」

就寝前のリラックスした時間にどうぞ。

39分 43秒

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Act:21 「永遠の疑問」

しかし疑問は残る。

6分 35秒

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Act:20 1stフェスティバル公開記念「祭り」

祭りはひとを狂わせる。

11分 01秒

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Act:10 → 19

Act:19「雨の季節」


45分 52秒

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Act:18 初ライブ記念「チェス」


33分 14秒

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Act:17「ずるい言葉」


36分 14秒

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Act:16「タケノコ」


37分 50秒

Play

Act:15「ライブオーディション」


9分 23秒

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Act:14「DataLeadsFinder Shutting Down」


25分 21秒

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Act:13「やるせない」


38分 00秒

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Act:12「ビレモスボ ビレモビ レモコ その5」


36分 42秒

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Act:11「ビレモスボ ビレモビ レモコ その4」


33分 34秒

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Act:10「ビレモスボ ビレモビ レモコ その3」


38分 36秒

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Act:0 → 9

Act:9「はじめての人生相談」


42分 36秒

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Act:8「ビレモスボ ビレモビ レモコ その2」


32分 3秒

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Act:7「ビレモスボ ビレモビ レモコ」


32分 43秒

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Act:6 2ndアルバム公開記念「老化かADHDか」


39分 51秒

Play

Act:5「最初か最後か」


34分 34秒

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Act:4「超人的な能力」


38分 41秒

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Act:3「極限状態のヒマつぶし」


33分 50秒

Play

Act:2「スネ夫」


32分 12秒

Play

Act:1「おでんの具」


34分 54秒

Play

Act:0「無印ママとボーダー」


34分 9秒

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BLOG

かたじけないズ Pro tip No.1「人工喧騒」

人工喧騒(じんこうけんそう)とは?

人工喧騒とは、1stアルバム「街角のうた」製作中に、街角から派生して大きな宇宙に存在する小さな世界をテーマと定めた際、生活で耳にする音を曲中に登場させる運びになったが、録音のため方々へ外出することを面倒臭く感じたかたじけないズは、手の届くところにある日用品などを叩いたり擦り合わせたりして様々な方法で音を鳴らし、声とその音を用いて「実は存在しないどこかの場面」を表現しようと試みた。それらの現代芸術作品を本人たちが別の音表現と区別する際に使い始めた造語である。

用例:Wednesday mood(『街角のうた』収録)間奏、ピンクジャングル(『コモレビモレビボスモレビ』収録)曲中全体 など

例文:── が欲しい。 ここの ── は高架下のようにしよう。

解説:音というものは生物にとって、視覚の届かない範囲の情報を察知するための役割を果たす、と以前なにかの文献で読んだことがあります。それは我々の祖先がジャングルに生息していたときも、壁で区切られた都市で暮らす現代社会でもなんら変わりはありません。この世界は音にあふれています。無音に思える静かな部屋も、意識を集中させれば、微かにさまざまな音が耳に届いていることがわかります。
さて、テレビドラマや映画などの音響では、その場所で実際に鳴っている音を全て収録するわけではありません。実際、屋外のシーンを室内のセットで収録することも往々にしてあるわけですし、大切なのはストーリーを語ることですから、セリフや登場人物の動作によって発生する音など、場面で聞こえてきてほしい音がピックアップされており、裏を返せばストーリーを語る上でノイズになる音をわざわざ入れることはありません。音は観客の意識を暗に惹きつけます。音が鳴ることによって我々は、その画角の中のどこを見ればいいのかを瞬時に判断し、あるいは画角の中に描かれていなくとも、音が聞こえてくればその音の発生源である存在を画面の中の世界に感じることができます。
かたじけないズの作品に度々登場する人工喧騒は、カフェや繁華街などの場所、宇宙船のコックピットという想像の中にしか存在しない空間、はたまた人間生活そのものを音のみを使って表現する試みでした。音で場所を表現するとなると、フィールドレコーディングを行うのが最も考えられる方法かと思います。実際のところ、楽曲の中にはフィールドレコーディングを使用しているものもありますが、それは人工喧騒ではありません。では人工喧騒とはなにか。ここでは「街角のうた」に収録されている「花見」という小品を例にとってお話したいと思います。この楽曲において人工喧騒を構成する要素は2つあります。ひとつは聞き取れそうで聞き取ることができない誰かの声、それは電話越しに聞かせる愚痴であったり、休み時間にするクラスメイトとのたわいもない会話であったり、マイクを使って拡声された環境保護活動の街頭演説であったりします。ひとは他者に対して自分の考えを表現するときにしばしば声を使います。発された声は人間の営みそのものです。そしてもうひとつは複雑に変化して絡み合うシンセサイザーの音色。子供の頃に公園で友達と遊んだ帰り道でひとり、空が夕焼けに染まり、建物や電柱がアスファルトの地面に長い影を落とすのを見ているときのような音、しかし同時にその自分を俯瞰して、その様子を遠い宇宙から眺めているような冷たさを感じられるような音でもあります。
かたじけないズがアルバム「街角のうた」で追求したのは、登場人物たちのちっぽけな日常を描きながら、それらを内包する人間生活の営みという大きな物語、そこに流れている膨大な時間を感じさせるような音だったのかもしれません。「花見」の人工喧騒には、そのように卑近な視点と壮大な視点とを行き来する構造がよく表れているように思います。

メンバー紹介

えび沢りつ|ボーカル、作詞作曲

かたじけないズの作詞作曲家兼シンガー。ゲーマーでありB'zマニア。テレビドラマと海外ミームと自転車レースとソニック・ザ・ヘッジホッグを愛する男、等々。ルーズなようでいて繊細。テキトーなようでいて的確。底なしのユーモアと独自性を持って自身の周辺で起きていることに目を見張り、その反応として歌詞世界を組み上げているように見える。愛用のアコースティックギターの側面には大学時代に配布された学生証の裏に貼る定期券用のシールを毎年移植していたが、4年次の時のそれは無くしてしまったようだ。(文:えび沢の友人)

ひとこと:ちゃ!こんちゃ!かたじけないズのホームページにたどり着いてくださり本当にありがとうございます。みなさんの人生のちょっとした時間を私たちに委ねていただいて光栄です。必ずや、極上のムダ体験をご提供いたします。そのムダを燃やすため、明日も有酸素運動!おちゃちゃ!

えび沢の友人|プロデューサー、アレンジャー、作詞作曲

かたじけないズのリーダー的存在です。制作中の曲の方向性に急ハンドルをきってくることもしばしば。えび沢は少し疑念を抱きながら付き合い、出来上がりに大笑いし、許してしまうのだとか。これは面白いと思えばいつまでも面白がることができます。料理が好きで常に食品添加物を睨んでいるため、健康や美容に気を遣っていそうですが、いつだって死にそうな人です。ちなみにかたじけないズのホームページを作ってくれています。ありがとうございます…。(文:えび沢りつ)

ひとこと:わたしたちの意識には肉体が伴うので、時が過ぎれば朽ち果て、いずれは無に返ってゆきますが、音楽はきっとひとびとの精神に永遠に鳴り響くでしょうから、この場所を通して、あなたとわたしたちは永遠を共有することになります。ありがとうございます。ちゃ!

酸味

酸味のような曲を作っていきたいです。味覚というものは、塩味と甘味、苦味と酸味、そして旨味の5つに分類されていますが、これは全くフェアな分け方ではありません。旨味の取り分が多すぎます。味覚という大陸において旨味の縄張りが広すぎるのです。私なりに具体的な数値で不公平不平等を紐解いてみます。この文章をしたためている本日、私の生活における食事で受け取った味覚の割合は「旨味57% 甘味20% 塩味12% 苦味6% 酸味5%」と言ったところでしょうか。これはどういうことかというと、仮に甘味塩味苦味酸味連合の協定が締結されたとして、旨味に戦いを挑んでも数では劣るのです。この連合が旨味の国に勝利をあげるには、連合が完全に結束し、奇襲または旨味の国内部の反乱因子を戦闘に合わせて統率しておく必要があるでしょう。相当な覚悟と準備が必要です。しかも問題は、旨味の国はテリトリーが広いだけではなく、他全ての味覚を支配下に近い形に位置付けていることにあります。おそらくこの分類は科学的に成分やら感覚器官を分析した結果に基づいた、誰も文句を付けられない理論武装の分配でしょう。しかし果たしてこれは幸せでしょうか? 正しいとか間違っているとかそういうことはさておき、この5種族は笑えているでしょうか?

甘味は旨味に媚びへつらい、それなりの自由と権力を手にしていますが、甘味の国における6割の国民が旨味に言いなりであるこの現体制に不満を抱いています。甘味がひとたび旨味の国を成長率において追い越してしまうと、すぐさま他国の兵士を派遣されその成長に制限を設けられることがしばしば起こるためです。常に旨味の国の顔色を窺って暮らしています。果たして幸せと言えるでしょうか? 塩味は旨味の国どころか、旨味の国から遣わされた甘味の国の役人によってその立場を定められています。甘味の国の許可がなければ旨味の国とのまともな取引すら禁じられているのです。遠い昔、塩味の国民は強く賢いがために旨味の国から粛清され、塩味の国が他国よりも繁栄してしまえば、その後の国際活動すら旨味と甘味の国に淘汰されました。その差別ともとれる習慣が今も続いてしまっているのです。果たしてこれを幸せと呼べるでしょうか? 苦味は甘味の国同様、旨味の国と表面的に友好な関係を保ち直接の取引も行っていますが、そのため甘味の国の権力者からは敵対視されており、公式発表としては国が始まって以来、両国が取引を行ったことはありません。さらに苦味の国に対する旨味の国と甘味の国からの粛清は凄まじく、苦味の国から国際行動を起こすだけで厳しく取り締まられます。彼らは長年に渡り己の能力の全てを旨味の援助へと強いられているのです。彼らは幸せなのでしょうか? そして酸味ですが、彼らは何故か大国とも良好な関係を保ち、塩味や苦味の国とも密に取引を行えているのです。もちろん、国際活動において権力があるかと言えば無いに等しいため、成長傾向にあれば他国からは注視され大国に粛清されることもありますが、酸味はその他の国々とそれぞれに取引を行え、その自由を侵害されることはないのです。その結果として、酸味の国は領土は小さくとも、国際的に確固とした地位を築いています。影響力は小さくとも、その確かな存在感を強みとして自覚しているのです。

私の頭に酸味の国の笑顔が浮かびます。きっと甘味の国民は分断のために心の底から幸せだと叫べる人口は多くないでしょう。旨味の国に仕える者たちですら多くは今の立場に満足できず、そう言える者は少ないはずです。塩味と苦味はほとんど大国の奴隷とも受け取れるような状態で、塩味の国と苦味の国の町を歩きながら国民の本当の笑顔を見ることなどありません。旨味の国は笑顔で溢れているでしょうね。他国を徹底的に監視し、繁栄を欲しいままにしているのですから。彼らの国際活動を咎めることのできる他国などありません。何も知らない笑顔、全てを知っている笑顔。旨味の国にある笑顔と酸味の国にある笑顔の違いがわかるでしょうか。その根本的な違いが。酸味の国の町を歩いてみてください。聴こえてくると思います。音楽が。それは打楽器でしょうか? ギター? バグパイプ、はたまたアコーディオンでしょうか? 歌声? おっと、耳を澄ましていたら路地から旨味の役人への愚痴が聞こえてきてしまいました。

この世の中に味覚のような人間がいたとして、世界を変えられるのは酸味ではありません。きっと塩味か苦味か、甘味か旨味でしょう。酸味に世界を変える気などありません。ただただ自分を味覚のひとつと自覚し、世界を見届ける覚悟があります。いちごから酸味はいなくなることができます。もちろん活動的になることもできます。しかし甘味がいなくなることは許されません。コーヒーからも酸味はいなくなることができます。逆に主張することも。しかし苦くなければコーヒーとは呼べません。唐揚げにレモンをかけるかけないの論争は、酸味がいるかいらないかの論争です。唐揚げから旨味と脂の甘味、衣の塩味がなくなってしまっては唐揚げの論争すらできないのです。

「酸味のような」というのは「あなたは誰?」と聞かれれば自分の名前を自己紹介できるような、といった感じでしょうか。これは理解していただかなくても大丈夫です。酸味のような曲はあなたの耳に合わないかも知れませんが「この音がかたじけないズです!」と胸を張れるような曲のことかと思います。あなたの好みに合わなかった時にはあなたの生活からかたじけないズはいなくなってしまうのかも知れませんが、そんな時にはあなたの耳に届かない方向を向いて、私たちは「かたじけないズの曲でーす!」と叫んでいけたらいいなと思います。

おすし

おすし(Osushi)は、よく耳をすませばもしかしたら曲中に出てきているかもしれません。シンガーであるえび沢の部屋で動き回り騒ぎ立てるトランスジェンダーの桜文鳥です。
大学生時代に精神をいっちょカマしたえび沢が天に助けを求めると一羽の桜文鳥の雛がやってきて少しはマシになったのだとか…。